9月8日の日記

2008年9月8日
「月魚」三浦しをん

基本的に読みやすく、面白く、さっぱりとしている。
解説であさのあつこが熱く語っていたけど、
そこまで叙情的というほどのことはない。
むしろあっさりしすぎているくらい。

題材の取りかたも話の展開も巧いのでするっと読めるが
一言でいうと、告白したり愛を語ったりしてないボーイズラブ。

なぜ彼らが惹かれあっているのかもよくわからないうちに
お互いなんだかある感情を抱いてるらしいことがわかり、
その感情を言葉にしないわりにはあきらかにそれ恋愛感情だろう。という…。
それを文字に起こさない割には、色々アカラサマ。
叙情的で、曖昧な男同志の友情を狙うには、あまりにアカラサマ。
なんかボディータッチ激しいし。
後ろから抱き締めちゃったりとかしてるし。おいおい。
透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情?
いやいやいや。包み損ねてる感ありですよ。

あー、なんかイライラする。
そんなに隠してる割にアカラサマなら、もういっそ告白したり愛を語ったりしてくれ!

構成も上手いし、古本の話やそれぞれもエピソードも素敵なので、なんだかその部分だけが浮いてるみたいで気になるのよね。

あと「水に沈んだ私の村」はわからなかった。
主人公たちと「水に沈んだ私の村」に何か関係が?
教師脅して悪さしてるだけの話。

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