「ドゥームズデイ・ブック」コニー・ウィリス

「私を離さないで」がなかなか進まないので、
(なんでだろう。どうもあの女性の一人称が…)
浮気してドゥームズデイ・ブックを読んでました。
前から気になってたんだけど、あまりの厚さに腰が引けてたんです。

タイムトラベル物なのは知ってたんですけど、読み始めたら、意外なくらいSF臭くなく
(世界観やシステムの説明に何ページも費やしたりとかね)
エンタメっぽい感じでした。
まさにワンシッティング!

あっという間に読了。
うーん、まさかああいう風に話が転がっていくとは…。


物語は二〇五四年のオックスフォードから幕を開ける。
この時代、過去へ向かうタイムトラベル技術が確立され、歴史研究のために利用されている。
史学部の女子学生キヴリンは実習の一環として、前人未踏の一四世紀に送り出される。なんとか教え子の安否をたしかめようと孤軍奮闘するキヴリンの非公式の指導教授、ジェイムズ・ダンワージーが、二一世紀パートの主人公になる。

 一方、一四世紀にやってきたキヴリンは元の世界に帰り着けるのか。追い打ちをかけるように、思っても見なかった危難が……。

「コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』文庫版訳者あとがき」より


粗筋はこんな感じ。

9月21日の日記

2008年9月15日 日常
14日に夜中に友達に呼び出されて飲んでた。
地元に飲み友達がいるのって、この気軽さがよい。
寝言ばっかり聞いてたけど。
なぜか今ヨガに興味あり。

遅い?
いや、遅いって?
いまさら?

うん、わたしいつも5年くらい遅れてるんです…

いやー、雑誌のおまけについてたヨガのDVDを毎朝やっていたら、
貧血が改善気味のような気がしたので…。

暇もあるし、ドロップインでスクールにもちょこっと参加してみようかと。
いまさらって?
うんわかってる…。

オーラの色がメンタルタンらしい私は、とにかく理論優先なので、
現在図書館等で資料を集めて読みふけり中…

9月14日の日記

2008年9月14日 日常
「まほろ町駅前多田便利軒」三浦しおん

どんどん巧くなられてますね~。(また偉そうですいませんね)
前みたいに、少し自分の小説に陶酔しているような感の、浮いたレトリックが減り、その分客観的なユーモアの利いた表現が多くあって、面白かったです。
一部ではまたBL的だ~みたいな書評も見ましたけど、
普通にバディ物の範疇に納まると思う。
(むしろ、あまりにも行天がやる気なしなので、相棒というとこまででもないか)

しかしどんどん夜の世界に足つっこんでいっちゃってるな~。
行天のキャラクタにもうちょっと説得力がほしかったかも。

9月13日の日記

2008年9月13日 日常
☆hanakoから占い欄がなくなってとってもサミシイ。
復活熱烈希望。

☆日経WOMANはもっと今回みたいなスーツ特集を増やしてもいいと思う。
普通の女性誌はカジュアルすぎて「オフィス仕様」と銘打っていてもありえない服装ばかり。
需要はあると思うのに、案外スーツ記事ってないんだよね。
まあ面白くないからだろうけど。
スーツをたっくさん紹介したりとか、スーツの上下別の合わせ方とか、そういうの見たい!
あとスーツに映えるアクセサリーとか、インナーの着まわしとか、ベルトとか、
インナーとバックと靴の合わせ方とか、見たい。

☆プールとか、バーがあるマンションって、楽しそう。
実際に住みたいというわけではなく、そのコンセプトにキュンとくる。
その生活空間の中に、お店やバーがあって生活が完結している空間って、
ある意味ファンタジーだと思う。

で、マンションの住民で飲み友達になっちゃったりして。
階数別運動会とかしちゃったりして。

9月11日の日記

2008年9月11日 日常
旅がしたいな~。

9月11日の日記

2008年9月11日 日常
新バージョンお疲れ様です。
新鮮でいいね。

写真を登録してみた。
イタリアで撮った街燈。
イタリアの街は、街燈のデザインがどれもこれも最高にキュートで、
写真いっぱい撮ってた。
行政が管理してるんじゃなく、家にくっついてるからこんなにデザインが違うのか。
街燈というかデコラティブライト?
友達も撮らず。もちろん自分も撮らず。
街燈ばっかり。

そういえば、コツコツとちょっとずつSATC観てます。
色々ツッコみ所はあるんだけど、それにツッコむのもなかなか楽しい。
ダラダラ見れるし、面白いし、ハラハラしないので、漫画を読んでるくらいの感覚。

『恋するアンカーウーマン』(Pepper Dennis)っていうドラマも好きだったんだけど、
評判がよくなかったらしく途中で打ち切りになっちゃったんだよね。
やっぱりセックスがないといけないのか。
せめてちゃんと終わらせてあげてほしかった。
少女マンガの超王道ラブコメ路線で、実はかなり好きだったのに。
残念。

あ、DVDBOXが売ってる…

9月10日の日記

2008年9月10日
「私が語りはじめた彼は」三浦しをん

これはすごい面白かった。
とにかく「上手い!」って感じ。

無邪気で永遠を信じてる、最悪な、ある意味魔性の男に翻弄された人々を巡る話。
最初は、うまいんだけど、レトリックが浮いてる感じがしてどうも納まりが悪かったのですが、
だんだん気にならなくなってきた。
水葬あたりからどんどん引き込まれていった。

う〜ん、本当に巧い。
文章の書き方も勿論巧いんだけど、
今回は本当に構成が抜群に決まっている。
村上融をほとんど描写しない、あくまで何を考えてるのかわからない男にしてるあたりも巧い。

巧い巧いと偉そうに書いてすいません。

でも、村上融の職業とかいろいろ、つい著者のお父上のことを考えてしまった…。

9月8日の日記

2008年9月8日
「月魚」三浦しをん

基本的に読みやすく、面白く、さっぱりとしている。
解説であさのあつこが熱く語っていたけど、
そこまで叙情的というほどのことはない。
むしろあっさりしすぎているくらい。

題材の取りかたも話の展開も巧いのでするっと読めるが
一言でいうと、告白したり愛を語ったりしてないボーイズラブ。

なぜ彼らが惹かれあっているのかもよくわからないうちに
お互いなんだかある感情を抱いてるらしいことがわかり、
その感情を言葉にしないわりにはあきらかにそれ恋愛感情だろう。という…。
それを文字に起こさない割には、色々アカラサマ。
叙情的で、曖昧な男同志の友情を狙うには、あまりにアカラサマ。
なんかボディータッチ激しいし。
後ろから抱き締めちゃったりとかしてるし。おいおい。
透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情?
いやいやいや。包み損ねてる感ありですよ。

あー、なんかイライラする。
そんなに隠してる割にアカラサマなら、もういっそ告白したり愛を語ったりしてくれ!

構成も上手いし、古本の話やそれぞれもエピソードも素敵なので、なんだかその部分だけが浮いてるみたいで気になるのよね。

あと「水に沈んだ私の村」はわからなかった。
主人公たちと「水に沈んだ私の村」に何か関係が?
教師脅して悪さしてるだけの話。

9月8日の日記

2008年9月8日
プーになってから、読書量が爆発的に増えて幸せです。

今はカズオ・イシグロの「私を離さないで」
三浦しをんの「まほろ町」を読書中。

あと恩田陸ももう一度追いかけ読書中。

まずは「月の裏側」

去年福岡に旅行に行ったんですが、
なんとなく柳川に行っていたのです。
何も決めずにとりあえず福岡見て、ガイドブックをパラパラ見ていたら、少し気になったので。

そして最近になって、「月の裏側」の舞台が柳川だったことを知り、柳川の雰囲気を思い出しながら再読中。

柳川は、確かに物語の舞台にしたくなる
情緒的で神秘的な水郷都市でした。
あと柳川の鰻せいろ蒸しはめちゃくちゃ美味しかった。

9月7日の日記

2008年9月7日
ズッキーニしかなかったので、
ネットで検索してマヨ焼きを作成。
ズッキーニを輪切りにして、そこにマヨ+醤油+カツオ節を混ぜたものを塗ってオーブンで焼く。

いやー、美味しい。
おつまみにぴったりでした。

9月6日の日記

2008年9月6日
juke towerをとうとう購入。

問題の音も良い。
想像していたより全然いい!
私の耳には十分です。
予想より全然小さいし。

フォルダ飛ばしもできるのね。

お風呂場に置いておけるのが最高。

9月5日の日記

2008年9月5日
道路に落ちて死んだセミが、雨で溶けているのを見ると可哀そうだと思う。
夏の生き物なのにね。
干からびて死にたいよね。

文学賞メッタ斬りの2008年版をようやく購入。
本を読むって、非常に個人的な楽しみなんですけど、
時には誰かと語りたくなる。
そんなときに読んでみる。
大御所を馬鹿にしきったり、色々楽しい。
あと採点がある程度分かり合えるのも重要。

9月2日の日記

2008年9月2日
『格闘する者に○』三浦しをん

三浦しをんは、最初エッセイから入り、
そのあまりの腐女子臭に引いてしまっていたんですが
あれよあれよと言う間に直木賞受賞…
好きな書評サイトで褒めてあったので、小説を一通り読んでみることにしました。

というか経歴調べたらヨコフタ出身…早川入社試験で才を見出される…
おお…なぜかイタ…イタタ…

「格闘する者に○」は彼女の処女作になるのかな。
非常に面白く、すっきりとまとまっていて読みやすかったです。
大学4年の就職活動の話なんだけど、家族の話、友達の話、恋人(?)の話の絡め方も自然だし、
キャラクタも皆個性的で優しくて面白い。

確かに就職活動ってすごいドラマチックなんだよね。
普段ならありえないこといっぱい起こるし。
変な面接官とか実際にいるし。
面接の描写がすごい笑えてくる。
そうなんだよね〜。
あいつら自分たちが上なのがわかってて平気で失礼なことかますのよね!

ということで、読みやすくかつ面白かったです。

なのでもうちょっとエッセイもちゃんと書いてほしーな。
妄想と欲望を思いつくままに書くのもいいけど、やっぱりエッセイにも筋や組み立てはあるんだよ〜。
あまりにまとまりがないし、話がとっちらかってるし。
ある意味BL系だと思うんだけど、なら菅野彰のエッセイのほうが圧倒的に面白い。

9月2日の日記

2008年9月2日
『麦酒の家の冒険』西澤 保彦

恩田陸「小説以外」から気になった本を追っかけ読み。

設定は素敵。
旅行帰りの4人が、通行止めとエンストによって迷いこんだ山荘。
そこには、キンキンに冷えたエビスビールロング缶96本と13杯のジョッキ、1台のベッドのみがあった!
ビールを飲みながらこの家の謎について推理していく4人だったが…。

夏の夜にビールを飲みながら読まなきゃー、と思い滑りこみで読書。

…う〜〜ん?

まず私だったらビビリなのでひと様の家のビールをそんなに勝手に飲めないよ、しかも誰のものかもわからない家(怖い)で…。
という心理的抵抗が彼らの飲酒シーンをスルッと読ませない。
もちろん彼らは飲んだ分のお代は置いていくんですけどね。
しかもそんな空腹時にビールばっかり浴びるように飲んだら体に悪いよ〜。
急性になるよ〜。
なんて心配になるあたり、年か…。

あとキャラクタ描写が通り一辺倒で、この本から読んだせいかもわからないけど4人全員好きじゃないという事態に。
ていうか大学生をなんだと思っているんだ。
「トラウマ」の意味もわからないって悲しいよ。

しかしもうちょっと追っかけてみる。
シリーズものみたいだし。

8月31日の日記

2008年8月31日
オフィスを2007にしたら、全然使いこなせない…泣
あまりにも配置が違うので、毎回毎回戸惑う。

2003verに戻すアドインをインストールするべきか…。
頑張って慣れるべきか…。

8月30日の日記

2008年8月30日
今年は本当に異常気象だわー。
毎晩毎晩いきなりの豪雨と雷。
ピカピカ空が光っているのみると、安直ですが
「ハルマゲド〜ン」って思うわ。

訂正、訂正
やっぱSATC面白いかも。
2ndシーズンあたりからストーリーとキャラがやっとそれなりにわかってきた。

あと見方を間違えてた。
ドラマで毎週女4人でキャイキャイやってるのを見て楽しむものなのね。
とにかくその1時間が面白ければいい、という。

確かに女同士で下ネタ言いながら飲んでる感じに近くて、
毎週見終わったあと、友達と飲みながら感想言い合ったりしたら楽しいかも。

まあどっちにしても「乗り遅れている」という…

8月27日の日記

2008年8月27日 読書
『ネクロポリス』恩田陸
朝日新聞社

読了!
いやー面白かった!…ラスト以外は。

あ、ネタバレあるかもなので、注意してください。

下巻の300ページ目までは完璧に面白い。
300ページ以降は最低につまらない。
もう300ページ以降ぶっちぎって出版してくれ。それでいい!

あらすじはこんな感じ。
元イギリス植民地(たぶん)のV.ファーという島国。
日本からの移民もあって
(というのも、日本はイギリスに戦争で負けて属国になってたらしい)
英国と日本が混ざりあったような文化を形成している辺境の国。
母国語はほとんど英語らしい。
ここV.ファーには毎年「ヒガン」というイベントがあり、
ある時期にアナザー・ヒルという閉鎖された土地で、死者と会うことができる。
諸外国からは、ほとんどその真実が把握されておらず、ほぼトリックか「集団ヒステリー」のように扱われている。
過去の経緯もあり、V.ファーの国民以外の侵入を厳しく制限しているアナザー・ヒルだが、東大で文化人類学を専攻するジュンイチロウは、親類の伝手を頼って、ヒガンに参加が許される。
その年のアナザー・ヒルは、大きな殺人事件があったせいで、
いつもよりざわついていた。
そこで起きる最初の異変…。

私が勝手に作っている「恩田陸分類」としては、
この本は『木曜組曲』『ネバーランド』『黒と茶の幻想』などに連なる「合宿モノ」。
私はこの「合宿モノ」が大好きで、恩田陸が描くとにかく毎晩皆が飲んだり食べたりしゃべったりする光景が大好きなのです。

ファンタジーにミステリにホラーを全て詰め込んだお祭り騒ぎのような本。
設定だけでゾクゾクしちゃうほど魅力的。
死者「お客さん」は嘘をつくことができないので、死者の発言は公的な記録となりその記録を義務づけられている。とか、
もう素敵すぎ〜。詰め込みすぎ〜。

アナザーヒルという土地とV.ファーの国民性のおかげで
全ての事件が、恐ろしさや不気味さよりも皆の謎解きや討論や好奇心の対象になって、
酒の席の話題とゴシップに早変わりするあたりが楽しい。

各章タイトルは村上春樹を彷彿とさせる。
「アナザー・ヒル行きスロウ・ボート」とか「卵とオムレツと猫に関する問題」とか。
個人的にはV.ファーの由来が気になる。

閉鎖された町、数件あるパブ、パブの二階の隠されたレストラン、家で食べるポトフと酒、夜になって始める宴、終わらないおしゃべり、湖に浮かぶ何十隻ものナローボートの中のくつろぎ、
「ハンドレッドテールズ」…。

恩田陸が好きな要素を詰め込んだ、非常に読みごたえのあるお話。…ラスト以外は。

というか、なんでここまで完全なエンターテイメントを作っておきながら、あのラストになるのか…。
ここまでラストが毎回破綻していると、考察したくなってしまう。
もしかして真実のラストはどの本も別に作ってあって、著者の死後まとめて発表される!!とかさ。

今回も、読んでいていきなり、のめり込んでいた世界から振り落とされる瞬間が来る。
いきなり作りが粗雑になり、丁寧に作ってきた世界や謎をぶち壊すかのような荒唐無稽な展開が始まる。
最後はいきなり黒幕が現れて、ほんの数ページで事件の謎と答えと解決策(超稚拙)を適当に語り、行方不明の人物をぽいと連れてきて、何のカタルシスもなく終わる。

でも、今回はそれが許せるくらい面白い。

追記:V.ファーはヴィクトリア・ファー・イーストのよう
(「恐怖の報酬日記」より)
「ヴィクトリア女王時代に日本がイギリスの植民地になっている世界で、日本人とイギリス人が作った島国を舞台にした話だ。
国の正式名称はヴィクトリア・ファー・イースト。略してV.ファー。」

8月26日の日記

2008年8月26日
恩田陸「ネクロポリス」読書中。
ちょ、ちょ、これ面白いかも!

読書中に報告するなって感じですが、
真夜中にウイスキー飲んで煙草吸いながら、じっくり読む、
この幸せ!

ぷーになってよかった!!

8月26日の日記

2008年8月26日
☆子供のころの本シリーズ

「山のむこうは青い海だった」「優しさごっこ」
by今江祥智

「山のむこうは青い海だった」
これ、今江氏の作品だったことを今知った…。
中学受験の問題文で読んだんだと思う。
授業中に涙ぐんだ記憶がある。
海が目の前に開けるイメージをよく覚えてる。
これと、あと江国香織の「デューク」は同じく大学受験の過去問か何かで、試験中に泣いた。

「優しさごっこ」
しっかり続編も読んでた記憶があるけど、なぜかあまり印象に残っていない。

実は結構名作系の文章は中学受験勉強中に、入試問題として読んだ。
国語の教科書が配られる時が待ち遠しかった。
だって名シーンばかりぬきだしてくれるなんて、なんて素敵。

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